1974年イギリスのブリストル生まれ。素性不明のアーティスト(路上芸術家)、政治活動家、映画監督。彼の政治および社会批評の作品は、世界各地のストリート、壁、および都市の橋梁に残されている。アート業界においてバンクシーは、主にストリートアート、パブリックアート、政治活動家として評価されており、反戦問題、パレスチナ問題、難民問題、人種問題、反資本主義などの政治的メッセージが明確に作品に込められている。
2005年、MOMAやメトロポリタン美術館や大英博物館などで、自分の作品を勝手に展示するパフォーマンスから話題になった。2018年サザビーズがロンドンで開催したオークションでは、出品・落札されたバンクシーの版画作品(風船と少女)が、およそ1億5000万円の落札直後に額縁にあらかじめ仕掛けられていたシュレッダーが作動し、作品を断裁し始めたことで大きな話題を呼んだ。同作品は、2021年10月開催の同オークションにて約29億円で落札された。