「バンクシー」の作品に惹かれ、「どんな作品が販売されているか知りたい!」という方は多く存在します。
バンクシーの作品はどれも「彼が作中で表現したこと・伝えたいこと」が分かりやすく、その表現に感銘を受けるものばかりだからです。
また、彼の正体を知る人はごく一部で謎に包まれた人物であるため、ミステリアスな一面も多くの人を魅了している要因と考えられます。
共感性が高くミステリアスなバンクシーの作品は年々価値を高めています。
多くの人が彼の作品を購入できる販売サイトを見ているのではないでしょうか。
しかし、せっかくバンクシーの作品を購入したのに偽物だったら悲しいですよね。
本記事では、バンクシーの作品を購入する際に注意する点やバンクシーの著作権・商標権について紹介します。
また、現代アートを購入するにあたっておすすめなアプリ「Artis」についても本記事の後半でご紹介します。
「Artis」ではバンクシーの作品も取り扱っているので、ぜひ最後まで見てみてくださいね。
1.バンクシーの作品を販売サイトから購入する際に注意するべきことは?
バンクシーの作品を販売サイトで見つけて、購入する時には以下の点に注意してくださいね。
【バンクシー販売サイトでの注意点】
- サインまたはエディションナンバーがあるか
- 同じ作品でも制作年が違う場合がある
- 本物はペストコントロールで確認
- COAが付属する作品は本物のバンクシー作品
1-1.バンクシーのサインまたはエディションナンバーがあるか
バンクシーの作品にはバンクシー自身のサインまたはエディションナンバーがついたものが存在します。
エディションナンバーとは、版画やシルクスクリーン作品を見分けるためにつけられる番号のことです。
一般的に、版画やシルクスクリーンは枚数を限定して印刷されます。
そのため、エディションナンバーをつけることで合計枚数に対して何番目に刷られた作品かを判断することができます。
このエディションナンバーは通常「ED30」や「ED600」のようにして表記されています。
しかし、これらの表記の有無だけでは本物か偽物かを判断することができません。
バンクシーの作品は人気が高く偽物が多く出回っているため、エディションナンバー・サインのついた偽物も存在します。
そのため、エディションナンバー・サインがついているからといって販売サイトで簡単に購入しないように注意してくださいね。
1-2.同じ作品でも制作年度が違う場合がある。
バンクシーの作品の中には、同じ作品であってもエディションナンバーが異なるものがあります。
この理由は、バンクシーが作品を手放す時に制作年度を設定しているからと考えられています。
一般的には、アーティストは作品が完成した時にサインやエディションナンバーをつけるため、同じ作品であれば制作年度も同じになります。
しかし、バンクシーは作品を手放す時を制作年度に設定している可能性があるため、同じ作品で連なったエディションナンバーでも制作年度の表記が異なるものが存在します。
そのため、同じ作品でも制作年度が異なるからといって偽物と断言できるわけではないので注意してくださいね。
1-3.本物はペストコントロールで確認
バンクシーの作品が本物であるか偽物であるかの判定は「ペストコントロール」で行えます。
ペストコントロールとは、バンクシーの作品が本物か偽物かを判定する公式組織のことです。
この組織でバンクシーの作品を鑑定することで作品が「本物」か「偽物」かを明らかにすることができます。
このペストロールはアーティストの作品を認証し、詐欺を防止することを目的としてバンクシー自身が設立した機関です。
ペストコントロールの公式サイトにも記載されているように、「Andipa EDITIONS」ではペストコントロールによって認証された本物のバンクシー作品を販売しています。
ぜひ、バンクシーの作品を購入する際はこちらのサイトを利用してみてくださいね。
1-4.本物の証明になる「COA」とは?
ペストコントロールによって作品が本物と認定されると、ペストコントロール機関から「COA(Certificate of Authenticity)」が発行されます。
COAとは、「本物」と認められた作品のみに付けられるため、作品が本物であるという「証明書」として機能します。
そのため、バンクシーの作品にもCOAが付いていたらペストコントロールから認証を受けた本物の作品です。
しかし、ここ数年で偽物のCOAを付属した偽物のバンクシー作品も出回りはじめています。
私たちの力ではCOAが本物かどうかを見極めることが難しいため、ペストコントロール公式サイトに直接問い合わせることをおすすめします。
2.バンクシー展で販売されているグッズは公式?非公式?
バンクシー展で販売されている作品はどれも非公式・非公認のものです。
また、どの展示会も販売グッズもバンクシー本人は合意していません。
本人の同意なしで非公式の展示を行ったり、グッズを販売したりすることは法律上で問題になるのではないかと不思議に思いますよね。
しかし、著作権・商標権を侵害していない限りでの販売は法律的に可能となっています。
バンクシーのグッズを販売または購入したいという方は、「著作権」「商標権」に注意して、彼の作品に敬意を払って行ってくださいね。
3.バンクシーの作品を購入するなら「WCP」がおすすめ!
バンクシーの作品を購入するなら「WCP(WEST COUNTRY PRINCE)」がおすすめです。
WCPでは、バンクシーのオリジナル作品をシルクスクリーン技法で複製したリプロダクション作品を制作しています。
WCPはペストコントロールからは認可を受けていませんが、シルクスクリーンの技術が高く、リプロダクション制作が許可されている信頼できる機関です。
バンクシーのオリジナル作品を購入できるわけではありませんが、オリジナル作品より安く手に入りやすいという点が特徴です。
4.現代アートを購入したいのであればArtisがおすすめ!
現代アートを購入したいのであれば、「Artis」というサービスの利用をおすすめします。
「Artis」とは絵画の販売者と購入者を仲介する「アートECプラットフォーム」で購入者は、オンライン上で簡単に購入したい絵を探すことができます。
以下にArtis利用のメリットを紹介しています。
【「アートECプラットフォーム」Artisのメリット一覧】
- 会員登録、月額利用料が無料
- オンラインでアート作品の出品と購入が完結する
- アートフェア出展の人気ギャラリーからの出品が多数ある
- 出品審査制で、運営側の品質管理がされている
- アーティスト・ギャラリー・価格・大きさ・色など、検索条件を絞って好みの作品を探せる
- 現代アート・近代アート・フィギュア・写真など、幅広いジャンルの作品が購入できる
- すべての作品に価格が明記されているため、安心して購入ができる
Artisでもバンクシーの作品を取り扱っているので、バンクシーの作品を購入したい際は利用を検討してみてくださいね。
5.Artisで販売しているおすすめアート3選
【Artisおすすめ作品3選】
- 村上隆作「夏の青空に飛行機雲」シルクスクリーン
- Nick Wallker作「Love Vandal」
- 福井篤「Uncommon Deities 20」
5-1.村上隆作「夏の青空に飛行機雲」シルクスクリーン
Artisおすすめ作品の1つ目は村上隆さん作「夏の青空に飛行機雲」シルクスクリーンです。
この顔がついた花柄のイラストを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
青空の色と鮮やかな色の花びらのコントラストが素敵な可愛らしい作品ですね。
5-2.Nick Wallker作「Love Vandal」
2つ目のArtisおすすめはNick Wallker作「Love Vandal」です。
自転車に乗っている男性が特徴的な作品です。
楽しげに自転車に乗っている姿を見ると、見ている私たちも楽しくなって来ますね。
5-3.福井篤作「Uncommon Deities 20」
3つ目のArtisおすすめ作品は福井篤作「Uncommon Deities 20」です。
淡く優しい色使いで見つめているとほっとする作品ですよね。
綺麗な色合いの作品であるため、自宅に飾るとアートを身近に感じる豊かな生活が送れそうです。
6.バンクシーは反資本主義者?なぜ作品を販売しているの?
バンクシーは資本主義の存在そのものを嫌っているわけではないため、作品を販売している可能性が高いです。
多くの人から「バンクシーは反資本主義者なのに自分の作品を販売しているのは矛盾しているのではないか?」という声を聞きます。
たしかに、バンクシーの作品の中には資本主義を皮肉的に表した作品が多く存在します。
しかし、それらの作品では「資本主義」を否定しているのではなく「資本主義に踊らされている人々」に対する皮肉を表している可能性が高いです。
例えば、こちらのバンクシーの作品「Sale Ends」では人々が「セール終了」を表した看板にすがりついています。
「Sale Ends」は現在の世界でのマーケティングの戦略によって、踊らされている消費者に警告を出している作品です
このような先の見えない世界で生きていくことに不安を感じてしまい、物を購入することで内にある空虚さと孤独感を埋め合わせている様子が描かれています。
バンクシーはこういった「資本主義に踊らされている民衆」をシニカルに描いています
そのため、バンクシー自身は資本主義を否定しているのではなく「資本主義に飲み込まれてはいけない」ということを作品を通して伝えているのです。
7.【まとめ】バンクシー作品の販売について
本記事のまとめは以下の4点です。
【[まとめ]バンクシー作品の販売について】
- バンクシーの作品は「Andipa EDITIONS」で販売されているものから買うのがおすすめ
- 「COA」はバンクシーの作品が本物であるという証明書
- バンクシーの展示や販売グッズは全て非公認・非公式
- バンクシーの作品グッズは著作権・商標権を侵さない限り違法ではない
本記事ではバンクシーの作品を販売サイトから購入するにあたっての注意点や「本物」のバンクシー作品の見分け方について紹介しました。
バンクシーの作品は価値が高く、多く偽物が出回っているため販売サイトから購入する際には注意が必要です。
バンクシーの作品を購入する際は、作品が本物であるという証明書である「COA」がついた作品を購入したり、ペストコントロールに確認してもらったりしてくださいね。
また、期間限定で行われているバンクシーの展示やグッズ販売はバンクシーから認められていない非公認・非公式のものです。
しかし、そういった場でグッズを購入したり販売したりしても「著作権」「商標権」を侵害しない範囲であれば法的に問題はありません。
本記事を通してバンクシーに対して関心をもったらぜひ、彼の作品の購入を検討してみてくださいね。