写真を活用した現代アートで知られる杉本博司の作品は、各オークションで高額取引されています。
高額買取された作品は、有名美術館で展示されるなど、広くアートファンの人気を集める作家でもあります。
今回は、杉本博司の高額買取された作品を紹介するとともに、高く売るコツも解説します。
1.杉本博司とは
杉本博司は、1948年に東京都で生まれ、現在も東京とニューヨークを拠点に活動する現代アーティストです。
写真家・建築家・演出家とさまざまな顔を持ち、中でも写真家として表現される作品は高く評価されています。
建築の分野では、複合文化施設「小田原文化財団 江之浦測候所」を2008年に設立し注目を集めました。
杉本博司について詳しくは下記コラムでも紹介していますので、あわせてご覧ください。
2.杉本博司の高額買取された作品
杉本博司はさまざまな作品を生み出しており、完成された美しさは多くの人を魅了しています。
オークションに出品されれば数千万円で落札されるケースも多く、世界の主な美術館でも多数所蔵されていることからも、価値の高さが伺えるでしょう。
その中から、高額買取された作品を3点ご紹介します。
2-1.Polar bear(シロクマ)
杉本博司の原点ともいえるシリーズが「ジオラマ」です。
そのうち「シロクマ」は、はじめて高額買取され、現在はMoMA(ニューヨーク近代美術館)に展示されています。
ジオラマシリーズでは、まるで本物がそこにいるかのように剥製や模型を撮影したもので、「写真は真実を写す」という固定概念を覆す作品です。
2-2.海景
「海景」シリーズは、「原始人の見ていた風景を、現代人も同じように見ることは可能か」という疑問から生み出されました。
その中でも高額で落札されたのが、2016年にロンドンで開かれたクリスティーズオークションにて、386,736 USDで落札された作品です。
モノクロで表現される空と海は、原始時代を飛び越えて、人間が登場する遥か昔から続く長い地球の歴史を感じさせます。
2-3.劇場
アメリカ各地にある劇場やドライブシアターを撮影した作品が「劇場」シリーズです。
このシリーズも高額で取引されており、世界中で高く評価されています。
何も映っていない真っ白なスクリーンは、ある種不思議な違和感を与えるとともに、静止画でありながら動いて見えるような感覚に陥ります。
3.杉本博司の作品を高く売るコツ
杉本博司の作品を高く売るコツは以下の2点です。
それぞれのコツについて解説します。
3-1.人気シリーズ作品を売る
杉本博司の作品の中でも人気が高いシリーズが「ジオラマ」「海景」「劇場」の3つです。
これらの作品は、取引市場でも高値がつくケースが多く、所持している方は一度査定に出して見るとよいでしょう。
3-2.現代美術専門の買取店に依頼する
杉本博司の作品は、現代美術というジャンルに分類されます。
美術専門の買取店によって得意とするジャンルが異なるため、古典美術に長けた買取店よりも、現代美術に関する知識や買取実績の高い店舗に査定を依頼することが大切です。
4.まとめ
今回は、写真を生かした哲学的な作品を生み出す現代アーティスト杉本博司の買取価格について解説しました。
世界的に注目を集めるアーティストですが、その中でも人気シリーズは高価買取される傾向にあります。
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お手持ちの作品を売却したいと検討している方は、一度査定を受けてみてはいかがでしょうか。
詳しい査定方法については、下記のページをご覧ください。