アートの価格について調べている方はいませんか?
特にどういう基準で上がるのかって謎ですよね。
当記事ではアートの価格が上がる4つの理由をご紹介します。
最後に価格の高いアートランキングも掲載していますので、ぜひご参考ください。
1.アートの価格が決まる仕組み
アートって数万円のものあれば数億や数十億のものがありますよね。
一体アートの価格とはどのように決まるのでしょうか?
アートの価格においては以下の2つの市場がポイントになります。
- プライマリーマーケット(一次市場)
- セカンダリーマーケット(二次市場)
まずプライマリーマーケット(一次市場)から解説します。
プライマリーマーケットとは作家がギャラリーや個展などで販売する市場です。
作家の作品はそこで初めて値段がつき買い手がつきます。
その後、所有者がその作品を手放すとディーラーやオークションを介してセカンダリーマーケット(二次市場)で作品が販売されます。
特に重要なのはセカンダリーマーケット(二次市場)で、ここで価格が上がれば比例してプライマリーマーケットでの価格も上げやすくなります。
セカンダリーマーケットの価格は参加者が競い合って落札した結果なので需要とも比例しています。
アートの価値についてもっと知りたい方はこちらの記事をご参考ください。
2.アートの価格が上がる主な4つの理由
価格が2つの市場で決まることを説明しました。
次に気になるのがどういう理由で「価格が上がるのか」ですよね。
この章ではアートの価格が上がる主な4つの理由をご紹介します。
- 理由①作者の知名度
- 理由②世間での評価人気
- 理由③作者の死去
次項で各理由の詳細を解説します。
理由①作者の知名度
作者の知名度もアートの価値を高める理由の一つです。
認知度の高いアーティストであればあるほど需要が高くなる可能性がありますので、単純な理由ですが価格も上がります。
例えば日本が誇る現代アーティスト「草間彌生」の「かぼちゃシリーズ」は1,000万円前後で落札されていましたが、2,000年代では1億円ほどにまで価値をあげ、2015年のオークションでは約8億円で落札されています。
詳しくはこちらの記事をご確認ください。
理由②世間での評価・人気
作者のメディアへの露出や映画の題材になることはアートの価格上昇において非常に重要です。
例えば作者を扱った映画が出たりメディアでの露出が増えると作者の知名度や人気が高まり比例して各作品への注目が集まり価格が高くなります。
近年では「作者の人気=作品の人気」という傾向があるので映画化された時は要チェックです。
理由③作者の死去
ここでは最も多作な美術家である「ピカソ」を例にして説明します。
有名な画家「ピカソ」は彼が死去したのちに、世間から作品が評価され始めました。
作者が亡くなっている場合、新しい作品が市場に出回ることがないので、ピカソの絵は希少性と市場価値が高く、高額な値で取引されています。
これらの理由によって、作者の生死の状態も現代アートの市場価値を決める要因になります。
https://media.artis.inc/guide/what-is-art/517/
3.アートの価格ランキングBEST5&番外編
アートの価格ランキングBEST5と番外編をご紹介します!
- 1位:サルバトール・ムンディ【約4億5000万ドル】
- 2位:インターチェンジ【約3億ドル】
- 3位:カード遊びをする人々【約2億5000万ドル】
- 4位:いつ結婚するの?【約2億1000万ドル】
- 5位:Number 17A【約2億ドル】
- 番外編:最も価格が高いアートはモナリザ?
1位:サルバトール・ムンディ【約4億5000万ドル】
価格 | 約4億5000万ドル |
作品名 | サルバトール・ムンディ |
作者 | レオナルド・ダ・ヴィンチ |
制作年 | 1500年 |
売買日 | 2017年11月15日 |
2位:インターチェンジ【約3億ドル】
価格 | 約3億ドル |
作品名 | インターチェンジ |
作者 | ウィレム・デ・クーニング |
制作年 | 1955年 |
売買日 | 2015年9月 |
3位:カード遊びをする人々【約2億5000万ドル】
価格 | 約2億5000万ドル |
作品名 | カード遊びをする人々 |
作者 | ポール・セザンヌ |
制作年 | 1892〜93年 |
売買日 | 2011年4月 |
4位:いつ結婚するの?【約2億1000万ドル】
価格 | 約2億1000万ドル |
作品名 | いつ結婚するの? |
作者 | ポール・ゴーギャン |
制作年 | 1892年 |
売買日 | 2014年9月 |
5位:Number 17A【約2億ドル】
価格 | 約2億ドル |
作品名 | Number 17A |
作者 | ジャクソン・ポロック |
制作年 | 1948年 |
売買日 | 2015年9月 |
番外編:最も価格が高いアートはモナリザ?
超有名なアート作品の中でも特に1803年以前のマスターピース作品は美術館が保持していることが一般的です。
美術館が所持している作品は市場に出回らないため価格をつけることが困難です。
価格は不明なもののアート作品において最高の保険価値があるものはレオナルド・ダヴィンチの「モナリザ」と言われています。
モナリザはパリのルーブル美術館に常設展示されている作品で1962年に1億ドルと査定されました。
絵画のインフレを考慮して2020年の価格で査定すると最低でも約8億6000万ドルはくだらないと推定されています。
4.まとめ
以上、当記事ではアートの価格について解説しました。
アートで価格が上がる主な理由は以下の4つです。
- 理由①作者の知名度
- 理由②世間での評価人気
- 理由③作者の死去
特に映画化やドラマ化など作者の知名度が上がると比例して作品の値段も上がる傾向にあります。
最後にアートの価格ランキングもご紹介しました。
- 1位:サルバトール・ムンディ【約4億5000万ドル】
- 2位:インターチェンジ【約3億ドル】
- 3位:カード遊びをする人々【約2億5000万ドル】
- 4位:いつ結婚するの?【約2億1000万ドル】
- 5位:Number 17A【約2億ドル】
- 番外編:最も価格が高いアートはモナリザ?
アートの価格について知りたい方はぜひ当記事をご参考ください。