ゾッとするような人の顔。
画像は井田幸昌の作品「M. Dior – Deep in every heart slumbers a dream.」です。
油絵の質感をダイレクトに表現しつつ人の顔を描いている点が、井田幸昌の作品の特徴と言えます。
作品に描かれた人物の表情が読み取りにくいため、少し怖さを感じるアートですよね。
本記事では、井田幸昌の作品の特徴や彼の代表作品について解説します。
また、井田幸昌の作品の購入方法やこれから開催予定の展示会についても紹介しています。
彼の作品について詳しくなりたい方はぜひ、最後まで読んでみてくださいね。
1.井田幸昌とは?
本章では井田幸昌の人物像、彼の作品の特徴について解説します。
【井田幸昌について本章で解説すること】
- 井田幸昌の基本的プロフィール
- 父は彫刻家「井田勝己」
- 故・三浦春馬と友好関係があった
- DIORなど有名ブランドとコラボ
- 渋谷に「絵なんてわかってたまるか」と掲げる
1-1.井田幸昌の経歴
井田幸昌の基本的なプロフィールは以下の通りです。
氏名 |
井田幸昌(いだ ゆきまさ) |
生年月日 |
1990年2月18日 |
出身地 |
鳥取県 |
学歴 |
東京藝術大学大学院油画修了 |
1-1-1.父である彫刻家「井田勝己」の影響を受ける
井田幸昌は彫刻家である父親の井田勝己に影響を受け、幼い頃から身近にアートを感じる生活を送っていました。
1-1-2.2016年に東京藝術大学を卒業し大学院へ進学
そのようなアートに囲まれた環境で育った彼は、油彩画に興味をもち東京藝術大学に進学します。
その後は同学の大学院に進学し、卒業後は多くの個展、グループ展を開催するほどにまで有名になり、数々のアートで賞を受賞しています。
1-1-3.院休学中にロンドンの個展を機会に世界中のコレクターに出会う
また、井田幸昌は2017年にロンドンに数か月の間、滞在し帰国後、スタジオ兼会社である株式会社IDA Studioを設立しています。
同年、イギリス・ロンドンでの国外初の個展「Bespoke」を開催したのをきっかけに2019年に北京、2021年にシカゴと世界各地で個展を開き多くの海外のコレクターと出会いました。
1-2.父は彫刻家「井田勝己」
前章でも紹介しましたが、井田幸昌の父親は彫刻家の井田勝己です。
井田勝己は屋外彫刻を主に手がけているアーティストで、「月に向かってすすめ96’」が代表作品の1つです。
1996年に制作された作品で鳥取県米子市に設置されています。
石の上にデザインされてた舟が印象的な作品ですよね。
このような彫刻家の父親のもとで育ったため、井田幸昌はアートに強い興味を示すようになりました。
1-3.故・三浦春馬と友好関係があった
井田幸昌は故人、三浦春馬さんと交友関係がありました。
三浦春馬さんと井田幸昌は同郷出身同士であるため、交友関係があったようです。
井田幸昌の作品を背景にして写る二人の笑顔が素敵な写真ですよね。
1-4.渋谷に「絵なんてわかってたまるか」と掲げる
印象に強く残るように書かれた「絵なんてわかってたまるか」。
これは渋谷のスクランブル交差点に展示している広告です。
このキャッチコピーは井田幸昌がアーティストとしての自身の考えを表しています。
彼の考えは以下の通りです。
『アートがわからない』という声を鑑賞者からよく聞きますが、それはアーティストも同じです。
アーティスト自身もアートがわからない、アートがわかったら、アートを描く理由を失ってしまう」
井田幸昌がアートに対して深く考えていることがわかります。
また、近日中に広告のキャッチコピーをコンセプトにした展示会「パンタ・レイ」が開催される予定です。
ぜひ、あなたにとって「アートとは何か」の答えを見つけてみてくださいね。
2.井田幸昌の作品の特色
東京藝術大学の学生であったことから画力と優れた色彩感覚は顕著だった井田幸昌。
2022年にはピカソが誕生したスペインで依頼を受け初の美術館個展「Yukimasa Ida visits Pablo Picasso」を開催し卓越した画力を発揮、ピカソをトリビュートした作品を40点以上展示しイタリアの人々から評価を受けました。
また、ひと目で井田幸昌の作品とわかるような大胆な筆致や色使いも国内のみならず海外で評価を受ける理由でしょう。
平面作品でも絵具の質感やマチエールが綺麗で、細かいところまで丁寧に書き込まれているのが特色です。
3.井田幸昌の代表作「The end of today」シリーズ
井田幸昌のアートのコンセプトは「一期一会」です。
二度と立ち会うことのない「今」を作品で表現しています。
本章では、彼の代表作品シリーズの「The end of today」シリーズを紹介します。
「The end of today」シリーズは、井田幸昌が新しく出会った人や心象風景を出会ったその日に作品として描いている作品です。
井田幸昌が出会いをすぐに作品にするという行動は、彼が作品のコンセプトとしている「一期一会」に沿っていますよね。
上記の画像の「End of today – 1/17/2022 A head -」の人物画の他にも、心象風景を表現した風景画や絵の具の質感溢れる作品もあります。
1本の木を中心に描かれた「End of today – 8/12/2020 Chichibu -」。
タイトルに Chichibuとつけられていることから、埼玉県の秩父市での出来事をきっかけに描かれた作品なのでしょうか。
油絵の質感をダイレクトに感じる「End of today – 1/18/2019 Mountain view in Karakida –」。
タイトルにMountain view in Karakidaとつけられていることから、東京都唐木田の山で見た景色をきっかけに描かれた作品だと推測できます。
井田幸昌の作品は彼の公式サイトに掲載されていますが、作品を描いたきっかけまでは説明されていません。
そのため、このように作品名から作品を描くに至った経緯を推測しながら鑑賞するのも、「The end of today」シリーズの醍醐味かもしれませんね。
4.田幸昌のシルクスクリーン作品の購入方法
井田幸昌のシルクスクリーン作品はさまざまな場所で販売されています。
井田幸昌のシルクスクリーン作品を購入できるサイトは以下の表の通りです。
井田幸昌のシルクスクリーン作品を購入できる場所 |
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Yahoo!オークション |
https://auctions.yahoo.co.jp/ |
オークファン |
https://aucfan.com/ |
画廊・展示会 |
お近くの画廊や展示会をチェック |
画廊や展示会で購入することも可能なため、お近くの画廊などをチェックしてみてくださいね。
5.井田幸昌の個展「パンタ・レイ」が2023年7月22日から開催!
2023年7月22日から井田幸昌の展示会「パンタ・レイ」の開催が決定しました。
展示会「パンタ・レイ」は鳥取展と京都展と2回に分けて開催されます。
2つの展示会の詳細は以下の通りです。
展示会「パンタ・レイ」 鳥取展 |
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開催場所 |
米子市現代美術館(鳥取県米子市) |
開催期間 |
2023年7月22日(土) ~ 8月27日(日) |
米子市現代美術館へのアクセスはこちら▼
展示会「パンタ・レイ」 京都展 |
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開催場所 |
京都市京セラ美術館 |
開催期間 |
2023年9月30日(土) ~ 12月3日(日) |
京都市京セラ美術館へのアクセスはこちら▼
「The end of today」シリーズをはじめとした井田幸昌の作品が数多く展示される予定です。
展覧会「パンタ・レイ」公式サイト |
https://ida-2023.jp/ |
ぜひ、井田幸昌の作品を見たい方は足を運んでみてくださいね。
6.まとめ
本章では井田幸昌の人物像や彼の作品の特徴について説明しました。
本章のまとめは以下の通りです。
【本章のまとめ】
- 井田幸昌の作品のコンセプトは「一期一会」
- 井田幸昌の代表作シリーズは「The end of today」シリーズ
- 2023年7月22日から井田幸昌の展覧会「パンタ・レイ」を開催が決定
彼の作品について理解を深めたい人はぜひ、彼の作品を購入してみたり、展示会に足を運んでみたりしてくださいね。