ジョルジョ・デ・キリコの代表作は?買取相場も解説 | Artis

ジョルジョ・デ・キリコの代表作は?買取相場も解説

ジョルジョ・デ・キリコの代表作は?買取相場も解説
出典:https://art.xtone.jp/artist/archives/giorgio-de-chirico.html

形而上絵画の代表的画家として名高いジョルジョ・デ・キリコ。

20世紀を代表する画家でもあり、70年に渡る長い画家人生の中で描いた作品は数多く残されています。

今回は、ジョルジョ・デ・キリコの代表作を解説するとともに、買取相場にも触れていきます。

1.ジョルジョ・デ・キリコとは

ジョルジョ・デ・キリコは、1888年から1978年まで生きた画家です。

彼は、以下のような人生を過ごしました。

1-1.誕生からパリ時代

ジョルジョ・デ・キリコは、1888年にギリシアのヴォロスという街で生まれました。

1900年に画家ジョルジオ・ロイロスやジョルジオ・ジャコビッヂの下でアートを学び、1906年にはドイツ・ミュンヘンの美術学校へ入学します。

そこで、フリードリヒ・ニーチェに代表される19世紀のドイツ哲学やアーノルド・ベックリン、マックス・キリンジャーらが手がけた抽象主義のアートに魅せられました。

1909年にイタリアへ渡ったキリコは、精神的に弱った状態にあり、幻覚的な啓示を受けるようになったといいます。

そのため、日常生活を送りながらも、どこか神秘的で道理に合わないような世界観を表現し始めました。

1911年、キリコはパリに移住し、すでにフランスで過ごしていた弟アンドレアと合流します。

アンドレアからサロン・ドートンヌの審査員をつとめていたピエール・ラプラドを紹介してもらい、同サロンにて作品を展示しました。

ここで初めて作品が売れるという経験をしたキリコは、1914年に画商と売買契約を交わします。

1-2.形而上絵画の代表的画家

1914年、第一次世界大戦が始まったことをきっかけに、キリコはパリを離れイタリアへと戻りました。

1915年に徴兵されましたが、体力が足りないと判断されたため、フェラーラ病院に配属されます。

戦地に赴かなかったため絵に没頭する時間が確保できたことから、さらに作品を制作しました。

こうした中、イタリア未来派の画家として知られるカルロ・カッラと出会い、キリコとカルロ・カッラが描く作品を「形而上的」と表現するようになります。

彼らがいう形而上とは「辻褄が合わない」「不思議な」といった意味があり、幻覚的、非日常的なコントラストや古代と現代のモチーフを組み合わせた表現が特徴です。

1-3.晩年

キリコは、晩年になってもますます創作意欲を燃やし、多くの作品を手がけました。

1960年代の終わりから1970年代はじめ頃は、頻繁に太陽と月を題材として取り上げています。

シンプルな様式と明白な色彩を取り入れた超現実主義の作風がキリコの晩年における特徴です。

1978年、90才を迎えた数ヶ月後に亡くなりますが、今もなお多くのアーティストに影響を与えています。

2.ジョルジョ・デ・キリコの代表作品

ジョルジョ・デ・キリコは、長い画家人生において多くの作品を生み出しました。

ここでは、代表的な2つの作品を解説します。

2-1.通りの神秘と憂鬱

通りの神秘と憂鬱

出典:ATX Fine Arts https://www.atxfinearts.com/blogs/news/giorgio-de-chirico

1914年に描かれた油彩作品のひとつが「通りの神秘と憂鬱」です。

輪を回しながら走る少女と奥にひとつある誰かのシルエット、そして光に照らされる建物と影になった建物が描かれています。

光と闇とのコントラストやシルエットだけで表現される人物から、どこか不穏な雰囲気を感じる作品といえるでしょう。

当時は、第一次世界大戦が始まったばかりであり、キリコの中にある戦争に対する不安が現れているのかもしれません。

キリコ自身もこの絵に対する想いとして「戦争の結果は、おそらくこの絵のようになるだろう」といった言葉を残しています。

2-2.ヘクトルとアンドロマケ

ヘクトルとアンドロマケ

出典:Daily Art
https://www.getdailyart.com/en/20444/giorgio-de-chirico/hector-and-andromache

こちらもジョルジョ・デ・キリコが描いた油彩作品のひとつです。

第一次世界大戦真っ只中の1917年に描かれ、キリコ自身は体力不足により戦場から病院に移動した頃でした。

マネキンの頭やイーゼルで表現された人体は、キリコが多く用いた題材です。

この絵は古代ギリシアの叙事詩「イリアス」の一場面が表現されたもので、左側の人物がトロイの王子ヘクトル、右側はその妻アンドロマケを指しています。

トロイの戦いに出向くヘクトルとの別れを描くことで、キリコが感じていた戦争に対する不安を表している作品です。

3.ジョルジョ・デ・キリコの買取相場

ジョルジョ・デ・キリコの作品には、油彩やリトグラフなどさまざまなスタイルがあります。

特に、一点しかない油彩作品は高値で買い取ってもらえる傾向が高いでしょう。

複数点残されているリトグラフでも、本物かつ希少なものであれば数十万〜100万円程度の値が付くこともあります。

4.まとめ

今回は、20世紀の代表的画家ジョルジョ・デ・キリコの人生や代表作品を解説するとともに、買取相場にも触れました。

彼の作品の中でも、形而上絵画は代名詞であり買取相場も上がる可能性があります。

油彩はもちろん、リトグラフも多数生み出しているので、手元にお持ちの方は一度査定に出してみてはいかがでしょうか。

 

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