村上隆は、笑顔のお花をモチーフにした作品や個性的なフィギュアなど、世界でも広く知られている作品を生み出す日本人現代アーティストです。
ブランドや著名人とのコラボレーション作品も多く、作品の買取相場が気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、村上隆の買取相場を解説するとともに、高く査定してもらうためのポイントも紹介します。
1.村上隆とは
村上隆は、1962年に東京都で生まれ、東京藝術大学美術学部日本画科、同大学院にてアートを学びました。
日本画家において初めて博士号を取得した人物でもあり、その才能は早くから開花していたといえるでしょう。
日本画の世界から現代美術へと転身した彼は、1996年にアーティスト集団「ヒロポン・ファクトリー」を設立。
その後、有限会社「カイカイキキ」の代表として、世界中で活躍しています。
村上隆個人の作品はもちろん、ルイ・ヴィトンをはじめとするさまざまなブランドや企業などとのコラボレーションでも有名です。
2.村上隆の買取相場
村上隆の作品における買取相場は、数万円から数百万円と幅が広い点が特徴です。
作品のバリエーションも多岐にわたり、点数の多いポスターなどは比較的低い値段で取引されています。
一方で、シルクスクリーン版画で作成された作品やフィギュアなどの一点物は非常に高い買取価格がつく傾向にあるでしょう。
3.村上隆の値段が高い作品
村上隆の作品は、国内外のアートファンを魅了しています。
アートオークションでも高値で取引されており、中でも高額落札された作品は以下の3つです。
3-1.Miss Ko2 Original (Project Ko2)
等身大サイズのフィギュアプロジェクトとして、多くのアートファンを魅了した作品が「Miss Ko2 Original (Project Ko2)」です。
世界でも人気のある日本の「オタク文化」を象徴した作品であり、フィギュアの造形製作を手がける海洋堂と共同して作られました。
2003年にはクリスティーズオークションに出品され、当時の日本人による現代アート作品の中でも最高値の約6,800万円で落札されています。
3-2.マイ・ロンサム・カウボーイ
「マイ・ロンサム・カウボーイ」は、1998年に製作されたフィギュア作品です。
等身大の全裸になった男性がモチーフになっており、性器を自分自身で掴み、精液を振りまく様子が表現されています。
性的な表現でありながら、男性の顔は晴れ晴れしく、そのミスマッチな印象が見るものの心を掴む作品といえるでしょう。
実際、2008年のサザビーズオークションに出品され、日本人アーティストの最高額である16億円で落札されました。
3-3.HIROPON
「HIROPON」は、1997年に製作されたつ等身大のフィギュアです。
大きな胸から飛び出る母乳を使って縄跳びをする女性が表現されています。
「マイ・ロンサム・カウボーイ」と対になる作品で、こちらも独特の表現に注目が集まりました。
2002年にクリスティーズオークションに出品され、約4890万円で落札されています。
4.村上隆の作品を高額査定してもらうためのポイント
村上隆の作品は多岐にわたり、今回ご紹介したフィギュア以外にも多数あります。
実際に作品を持っているという方も多いのではないでしょうか。
続いては、村上隆の作品を高額査定してもらうためのポイントを解説します。
4-1.真作を売る
村上隆の作品は、著名であるがゆえに模倣作も多数出ています。
当然、真作以外は高値がつくことはありません。
高額査定をしてもらうためには、真作を見定めて売ることが大切です。
4-2.NFT作品もおすすめ
村上隆は、近年話題となっているNFT作品にも積極的に取り組んでいます。
2021年にはNFTデザイン集団「RKFKT Studios」とのコラボレーション作品を生み出しました。
こうしたデジタルアートも今後ますます値が上がる可能性が高いでしょう。
5.まとめ
今回は、村上隆の作品について買取相場を解説しました。
人気アーティストであり、ブランドとのコラボ作品やポスターなど、身近な存在でもあります。
村上隆の作品を所有している方は、一度どのくらいの買取価格があるか査定を依頼してみるのもよいでしょう。
また、アートオークションを利用して売るのもひとつの手段です。
Artisは、現代アート、日本画、彫刻などさまざまなアートの買取サービスです。
経験豊富なスタッフによる査定が受けられるので、安心してご利用いただけます。
お手持ちの作品を売却したいと検討している方は、一度査定を受けてみてはいかがでしょうか。
詳しい査定方法については、下記のページをご覧ください。