バンクシーの買取相場は?値段が高い作品や査定が上がるポイントも解説! | Artis

バンクシーの買取相場は?値段が高い作品や査定が上がるポイントも解説!

バンクシーの買取相場は?値段が高い作品や査定が上がるポイントも解説!
出典:公式サイト https://www.banksy.co.uk/out.html

何かと世間を騒がせているアーティスト「バンクシー」の買取相場が気になっている方も多いと思います。

実際、アートオークションでは、約28.9億円という驚くべき値段で落札されたこともあります。

今回は、バンクシーの買取相場を解説するとともに、値段が高い作品や査定が上がるポイントもみていきましょう。

1.バンクシーとは

バンクシーは、1974年にイギリスで生まれた現代アーティストです。

世界中のストリートで印象的な絵を描いていますが、その素性は知られていません。

正体不明のアーティストとして名を馳せ、海外はもとより、日本でも注目されている存在です。

時には、許可を取らずに美術館や博物館などに作品を並べるなど過激なパフォーマンスでも人気を集めています。

バンクシーの作品は、社会風刺をするものが多く、反戦や反ファシズムなどさまざまなテーマを用いている点が特徴です。

2.バンクシーの買取相場

一般的に出回っているバンクシーの作品は、シルクスクリーンが主です。

オリジナル作品は、数百万円は下らないとされており、非常に高額で取引されています。

ただし、人気の高い作家であり、複製が数多く売られている点も特徴です。

複製はオリジナル作品より価値が低く、相場は数万円程度でしょう。

3.バンクシーの値段が高い作品

バンクシーの作品は、海外のアートオークション で多数出品されています。

中でも高い値段がついた作品を3つ紹介します。

3-1.Love is in the Bin

Love is in the Bin

出典:サザビーズオークション
https://www.sothebys.com/en/buy/auction/2021/contemporary-art-evening-auction-2/love-is-in-the-bin-2

バンクシーの作品の中でも、最高額で落札されたのが「Love is in the Bin」です。

これは、有名なシュレッダー事件により生まれた作品で、実に約28.9億円という高額で落札されました。

「Love is in the Bin」は、当初サザビーズオークションにて「Girl with Balloon」として出品されたものです。

「Girl with Balloon」は、約1億5000万円で落札されましたが、額に仕掛けられていたシュレッダーにより、落札後すぐに切り込みが入ってしまいます。

この事件を機に「Girl with Balloon」から「Love is in the Bin」に改名されたこの作品は、たった10分の間に9名が競合い落札されました。

3-2.Game Changer

Game Changer

出典:公式サイト https://www.banksy.co.uk/out.html

「Game Changer」は、2021年3月23日に開かれたサザビーズオークションにて、約25億円で落札された価値の高いバンクシーの作品です。

同作品は、新型コロナウイルス感染症が流行し始めた2020年に描かれたもので、当初はバンクシーからイギリスのサウサンプトン総合病院に寄贈されました。

落札額の約25億円は、サウサンプトン総合病院とイギリスの国民健康保険(NHS)の関連団体に寄付されています。

3-3.Devolved Parliament

Devolved Parliament

出典:サザビーズオークション
https://www.sothebys.com/en/auctions/ecatalogue/2019/contemporary-art-evening-auction-l19024/lot.28.html

Devolved Parliamentは、日本語で「退化した議会」という意味がある作品です。

2019年にサザビーズオークションに出品され、約13億円で落札されています。

この絵の大きな特徴は、無数に描かれたチンパンジーです。

チンパンジーが議員に見立てられており、当時「EU離脱」で揉めていたイギリスの議会を風刺的に描いたものだとされています。

4.バンクシーの作品が高く査定されるポイント

神出鬼没で得体の知れないアーティストとして注目されるバンクシーの作品は、現在も高く評価されています

バンクシーの作品を売るなら、高額で買い取ってもらいたいものです。

高く査定されるポイントを2点解説します。

4-1.サプライズ後の査定が上がりやすい

バンクシーの絵が広まり始めた当初、アート市場ではさほど高い価値が付いていませんでした。

しかし、シュレッダー事件に代表されるさまざまなサプライズが起こるたびに、査定額が上昇し、今では1作品数百万円の価値があります。

 

今後も新たなサプライズが発生する可能性が高く、ますます価値が上がることが期待されるでしょう。

4-2.プリント作品も高値がつく

バンクシーの中でも、身近な作品がシルクスクリーンプリントです。

一般的にプリント作品の価値は低いとされていますが、バンクシーのプリント作品は高値が付いています。

この背景には、バンクシーの人気と合わせてバンクシー作品唯一の認証機関「ペストコントロール」により管理されている点が挙げられるでしょう。

バンクシーのプリント作品は、ペストコントロールを介してのみ販売されているため高値が付くようです。

5.まとめ

今回は、正体不明で多くの人の心を惹きつけるバンクシーの作品について、買取相場を解説しました。

現存のアーティストながら、プリント作品にまで高値が付いている点が大きな特徴です。

また、今後も価値が上がる可能性が高く、目が離せない作家といえるでしょう。

 

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