実家に昔からある絵画や知人からもらった絵画を処分したいけれど、どうしたらよいか分からない方は多いのでは無いでしょうか。
人が丹精込めて描いた作品であり、簡単に処分するのは気がひけるものです。
今回は、絵画の適切な処分方法に加えて、捨てずに売る方法についても解説します。
1. 絵画を処分するにはお焚き上げが必要?
絵画にも様々な種類があり、中には想いが強く込められたものもあるでしょう。
こうした絵画を迂闊に処分すると、バチが当たるのではと考える方も少なくありません。
絵画を処分するからといって、必ずしもお焚き上げをする必要はないですが、気になるようなら神社やお寺に依頼してみるのもよいでしょう。
また飾る予定がある場合は、お祓いをしてもらう方法もあります。
2. 絵画の処分方法
絵画の処分方法として、以下の3パターンが挙げられます。
それぞれの処分方法を詳しく見ていきましょう。
2-1. ゴミとして処分する
価値のない絵画と判断できる場合は、ゴミとして処分する方法もひとつです。
額のない小さな絵画であれば、可燃ゴミとして処分できるでしょう。
額に入った大きな絵画は粗大ゴミに分類される可能性があります。
分解できる場合は、額とキャンバス、紙などに分別すると可燃ゴミ・不燃ゴミとして捨てられますが、分解できない場合は自治体の指示に従って処分しましょう。
このようにゴミとして処分する方法は比較的簡単です。
しかし、費用がかかる点は否めません。
特に、粗大ゴミの場合は数百円から1,000円程度かかることもあります。
費用をかけずに処分したい場合には不向きな方法です。
2-2. 寄贈する
有名な作家が描いた絵画やクオリティの高い絵画は、病院や学校などに寄贈するのもよいでしょう。
ただし、どこの施設でも寄贈を受け付けているわけではありません。
いくら素晴らしい絵画だからといって、無理に寄贈すると迷惑になるため注意しましょう。
寄贈を検討している場合は、事前に寄贈予定の施設に相談する必要があります。
快く受け取ってもらえる場合は、寄贈してあげると喜ばれるでしょう。
近隣の施設であれば自己搬入できますが、遠方の施設に寄贈する場合は郵送をしなければなりません。
この場合、費用は寄贈する側は支払う必要がある点を念頭に置いておくことが大切です。
2-3. 買い取ってもらう
絵画の処分方法は、ゴミとして捨てたり寄贈したりするだけではありません。
絵画の状態や作者によっては高値で買い取ってもらえる可能性があります。
買取を依頼する場合は、絵画専門の業者に査定をしてもらいましょう。
無名の画家であっても、美術品業界における相場の変動で高い価値が見出されているケースも考えられます。
自己判断で価値を決めてしまうと、思わぬ損をするかもしれないので、必ずプロに確認してもらうことが大切です。
3. 絵画を買い取ってもらう方法
絵画の処分方法として、買取を依頼するのもひとつの手段です。
ゴミにしてしまえば、処分費用がかかる一方で、買取を依頼すると不要な絵画をお金に換えられます。
絵画を買い取ってもらう主な方法は以下の3つです。
3-1. 買取専門業者に依頼する
絵画の価値が分からない場合は、絵画専門の買取業者に依頼するとよいでしょう。
買取をメインに行う業者であり、潤沢な資金を持っているケースが多いため、取引の成立後すぐに換金してもらえます。
ただし、絵画専門と謳いながら、実績が少なく知識に乏しい業者も少なくありません。
安心して絵画を売却するためにも、事前に実績や買い取っている絵画のジャンルを確認しておきましょう。
また、複数の業者に見積もりを依頼すると、相場が判断しやすくなります。
3-2. オークションサイトを活用する
近年、個人間における売買が気軽に行えるオークションサイトが多数リリースされています。
買取専門業者に依頼する場合、ある程度名の知れた作家の作品を買取対象としているケースが多く、無名の作家の絵画は買い取ってもらえません。
しかし、オークションサイトであれば、無名であっても気に入る人がいれば落札される可能性があります。
ただし、オークションサイトは個人間で取引をするため、トラブルが起こる危険性がある点に留意しておかなければなりません。
また、出品から発送まで自分で行わなければならず、絵画の取り扱いに慣れていない方は十分注意して作業をしましょう。
3-3. アートオークションに出品する
著名な作家の絵画を処分したいのであれば、アートオークションに出品してみるのもよいでしょう。
例えば「サザビーズオークション」や「クリスティーズオークション」などは、世界的に有名なアートオークションです。
個人間で取引をするオークションとは異なり、ハードルが上がりますが、適正な価格で売却できます。
作品によっては、想像以上の金額で落札されることもあるでしょう。
ただし、アートオークションで取引される作品は限られており、無名作家の作品や質の悪い絵画は出品できません。
また、出品できたとしても、手数料が高い点は押さえておくべきポイントです。
Artisは、アート作品に特化したECプラットフォームです
アート作品の出品者と購入者をつなぎ、近代美術や現代美術などジャンルを超えて作品の売買をサポートします。
絵画の処分を検討している方は、ぜひご活用ください。
サービスの詳しい内容は以下のページからご覧いただけます。
4. 絵画を高く売る方法
絵画を処分するなら、高く売却したほうが賢明です。
しかし、絵画を高く売るためには以下のポイントを押さえる必要があります。
4-1.付属品も合わせて売る
絵画には、証明書や鑑定書、箱など付属品が付いているケースがあります。
これらの付属品は、作家による本物の作品であること、価値があることの証であり、高く売るために欠かせません。
売却する際は、必ず付属品も合わせて持ち込むようにしましょう。
4-2.綺麗にしてから売る
長年放置したままの絵画を売る場合は、ホコリやカビを落としておきましょう。
ただし、絵画は非常にデリケートなので、無理に手を入れると破損する可能性があります。
ホコリを落とす場合は、柔らかい筆や布を使って優しく拭くようにしましょう。
また、カビや汚れは無理して取らず、専門業者に依頼して対処してもらう必要があります。
5.まとめ
今回は、絵画を処分する方法について解説しました。
絵画の状態にもよりますが、作家による作品であり、ゴミとして捨ててしまうよりも次の持ち主を見つけるほうが気持ちよく処分できます。
また、作品次第では思いがけず高く売れる可能性もあるでしょう。
Artisは、アート作品に特化したECプラットフォームです
アート作品の出品者と購入者をつなぎ、近代美術や現代美術などジャンルを超えて作品の売買をサポートします。
絵画の処分を検討している方は、ぜひご活用ください。
サービスの詳しい内容は以下のページからご覧いただけます。