絵画を売りたいけれど、価値がわからず躊躇しているという方は多いのではないでしょうか。
この記事では、絵画の価値の調べ方を解説します。また、高額作品を見極めるポイントも紹介するので、絵画の売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
1.絵画の価値とは
絵画を売却するにあたって、押さえておきたいポイントのひとつが絵画の価値です。
自動車や家電といった工業製品には定価があり、それを元に経年劣化やトレンドなどを鑑みて現状の価値がつけられます。
しかし、絵画には定価がなく、買取相場の明確な基準が設けられているわけではありません。
加えて、需要によって相場が大きく変動しやすいため、その時々で価値が異なる点も特徴です。
つまり、絵画の価値は、作家や希少価値などを踏まえておおよそのイメージができたとしても、実際のところは鑑定をしてみないとわかりません。
2.絵画の価値の調べ方
絵画の価値の調べ方としてポイントとなるのが以下の4点です。
- 需要と供給
- 作者
- 年代
- 希少価値
それぞれのポイントについて解説します。
2-1.作者
絵画の価値の調べ方として、もっとも分かりやすい方法が作者を確認することです。
無名作家の作品よりも、世界的に名の知れた作家が描いた絵画の価値のほうが高くなります。
ただし、有名であればあるほど贋作が多いことも事実です。
いくら素晴らしい作品であっても、偽物であれば価値が下がる可能性が高いでしょう。
そのため、絵画の価値を調べる際は、本人が描いた作品かどうかを確認する必要があります。
2-2.年代
絵画の価値には、描かれた年代が影響することもあります。
例えば、同じ作家の作品であっても、作家がもっとも活躍した時代に描かれた作品は、多くの人に周知されているため高額になりやすいでしょう。
一方で、著名な作家が描いた絵画だとしても、低迷期や初期、晩年に描かれた作品は価値が下がる傾向にあります。
2-3.需要と供給
著名な作家が最盛期に描いた作品であっても、買い手がいなければ価値が上がりません。
一方で、需要がある作品であれば、無名作家の作品でも高値で取引されるでしょう。
また、絵画の需要と供給には、世界の経済状況や流行も関係します。
例えば、国内で価値が見出されなかった作品が、海外のアートオークションにおいて高値で落札されたことをきっかけに、一気に価値が上がることも少なくありません。
そのため、絵画を売却する際は、国内だけでなく海外の状況もリサーチすることが大切です。
2-4.希少価値
絵画によっては、複製が流通しているケースがあります。
複製の数にもよりますが、原本と比較すると複製は希少価値が低いため、取引価格も安くなりがちです。
一方で、原本は世界にひとつしかない作品であり、その分価値が上がる傾向にあります。
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3.高額作品を見分けるポイント
絵画を売却するなら、できるだけ高額で買い取ってもらいたいと思う人がほとんどかと思います。
どのような作品が高額で取引されているかを把握しておくと、絵画を売却する際の参考になります。
続いては、高額作品を見極めるポイントを見ていきましょう。
3-1.有名作家の作品
絵画の市場は「プライマリーマーケット(一次市場)」と「セカンダリーマーケット(二次市場)」の2つあります。
プライマリーマーケットは、作家が新たに描いた作品を売る市場です。
作家とギャラリーが出会う場所でもあり、まだ見ぬ原石を発掘するために、コレクターが通うこともあります。
一方で、セカンダリーマーケットは、作家以外に渡った作品が取引される市場です。
例えば、画廊やアートオークションなどが挙げられます。
ゴッホやピカソなど、誰もが知る著名作家の作品は、こうしたセカンダリーマーケットでも需要が高いため、高額になるケースがほとんどです。
3-2.古い年代の作品
希少価値を踏まえると、新しい作品よりも歴史のある作品のほうが、高値で売れる可能性があります。
作家が活躍した年代が古くなればなるほど、現存する作品が少なくなるためです。
ただし、高額で売却するために、売るタイミングを伸ばすと、保管している間に絵画の状態が悪くなったり、経済状況が代わり作品の価値が下がったりすることがあります。
不用意に売り時を伸ばすのではなく、綺麗な状態で売却するほうが賢明です。
3-3.状態のよい作品
絵画に限らず、どのような美術品であっても状態がよいほうが買取価格も高くなります。
絵画は、保管状況によってカビが生えたり、亀裂が入ったりする可能性があるため注意が必要です。
状態が悪くなったことで、本来の査定より低い値段がつくことも考えられるでしょう。
そのため、絵画の売却を検討している場合は、保管場所に留意する必要があります。
特に、湿度と温度、直射日光に気をつけて、日陰で風通しのよい場所に保管しましょう。
ただし、著名作家の作品であれば、状態が悪くても価値がつくことがあります。
状態が悪いからといって売却を断念するのではなく、一度査定に出してみることをおすすめします。
3-4.付属品がある作品
絵画には、保証書や鑑定書、箱などが備わっているケースがあります。
特に、鑑定書は法的に作品の価値をアピールできる書類です。
絵画を売却する際は、付属品を合わせて持ち込むとよりスムーズに買い取ってもらいやすくなります。
また、証明書は作家本人が描いた作品であることの証拠です。
偽物ではないことが判断できれば、作品の価値が上がるため、売却する際は必ず作品と合わせて買取を依頼しましょう。
4.まとめ
今回は、絵画の価値の調べ方について解説しました。
絵画の価値は非常に曖昧であり、知識がなければ判断しづらいものです。
正しい価値を知るためには、専門家に依頼して査定を受けたほうが賢明でしょう。
また、無名作家の作品も、買い手にとって価値があれば高値で取引される可能性があります。
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