目がバツ「××」のキャラクターで世界的に有名なアーティスト「KAWS(カウズ)」。
東京で開催された「KAWS TOKYO FIRST」の盛況で日本にも多くのファンがいるアーティストです。
当記事ではKAWSについてや作品の特色や購入方法について解説していますので、ぜひご参考ください。
1.KAWSとは
本名「ブライアン・ドネリー」。
KAWSとはアメリカのデザイナー兼アーティストです。
1974年にニュージャージー州で生まれ、ニューヨークのスクールオブビジュアルアーツでイラストレーションを学びました。
大学時代から地下鉄や街中でグラフィックアートの活動を行い、現在は画家やトイ作家、ファッションデザイナー、グラフィックデザイナー、彫刻家として活動しています。
キャンバスや絵画、プリントなど平面作品以外にフィギュアなどのトイ作品、巨大な彫刻、バルーンなど立体作品も制作しているのです。
アーティストとして成功する以前はディズニー「101わんちゃん」などの背景画家として働いていた経験が後の目が××などの作品に大きな影響を与えています。
彼のアートライフはギャラリーから始まったわけではなく、幼いころからニュージャージーとマンハッタンの建物に「KAWS」というマークをつけていたことで知られ、個人や集団のマーク(目印)とされるものを描いて回る「タギング」からバスの待合所や口臭電話ボックスの広告に漫画のようなキャラクターを上から書き加えることで全く異なる意味にする手法「Subvertising(サブバータイジング)」を使う独特なスタイルに以降していきました。
複数のストリート作品をSNS上に投稿しコレクターや批評家の注目を集め現在の人気を確立させたのです。
2.KAWSってなぜ人気なの?
アーティスであるカウズの経歴を紹介しましたが、「結局なんでカウズって人気なの?」って思いますよね。
カウズの人気を支える理由は大きく2つに分類できます。
- キャラクターのデザインがユニークかつポップだから
- コラボのバリエーションが豊富だから
次項で各理由の詳細を解説します!
2-1.キャラクターのデザインがユニークかつポップだから
一つ目の理由はなんといっても「キャラクターのデザインがユニークかつポップだから」でしょう。
両目を「××」にしたキャラクターはとても個性的で人目をひきます。
美術館や個展はもちろんですが、カウズの表現方法はバス停や公衆電話ボックスなどあらゆる場所を会場にするなど大胆な手法をとっているのです。
普段はわざわざ美術館や個展へ足を運ばない関心が薄い人でもカウズの作品を目にできるのも人気の火付けになりました。
2-2.コラボのバリエーションが豊富だから
2つ目の理由は「コラボのバリエーションが豊富だから」です。
KAWSがこれまでコラボしてきたブランドは以下の通り。
- ユニクロ
- Dior
- NIKE
- THE NORTH FACE
- ルイ・ヴィトン
- シュプリーム
さまざまな人気ブランドとコラボしたことで、KAWSの知名度も人気も高くなっていく好循環を自身で作り出しています。
以上、KAWSが人気な理由を紹介しましたが、KAWSってアーティストであると共に一流の企画者、ビジネスマンである側面を持っているのですね!
3.KAWSの作品の3つの特色について
次にKAWSの気になる作品の特色を3つ紹介していきます。
- コンパニオンってどんなキャラクター?
- なぜ目がバツなの?
3-1.コンパニオンってどんなキャラクター?
カウズの作品の中でも最も代表的な「コンパニオン」。
KAWSについて深く知らない方でも「あ!見たことある!」って思う方も多いでしょう。
バツ印の目やがいこつのような頭、ミッキーマウスのような体を持ちシンプルながら一度見たら脳裏に焼きつくデザインですよね。
KAWSはディズニーの子会社でイラストを学んでいたことがあり、コンパニオンはミッキーマウスを再構築してできたキャラクターだと言われています。
ちなみに耳のクロワッサンみたいなのはボーン(骨)なんですよ。
初見だと何で耳にクロワッサンつけているんだろうって思いますよね。
3-2.なぜ目がバツなの?
KWASの作品によく出てくるコンパニオンの目がバツな理由は「見た人の各感性によって意図を生み出せる」からです。
例えば普通に目を描くと作者の意図が限定されますが、「××」にすることで意図は鑑賞者の感覚に委ねられ、持っている意図は無限に広がるということなんです!
3-3.超高額で取引されるフィギュア
KAWSのフィギュアは安価なもので定価約数千円で買えますが、オークションでは数万円から数十万円、数百万円と驚くべき価格で取引されています。
例えば『Companion (Black)』は100体限定と複数のロットがあるにも関わらず約2,100万円で高額取引されています。
また、『Untitled (Astro Boy)』という作品は約4700万円で落札されています。
フィギュアについてもっと知りたい方はこちらの記事をご参考ください。
4.KAWSの代表作品3選
実際にKAWSってどんな作品を制作しているのか、代表作をご紹介します!
今回はオークションで高額落札がついた順番でピックアップしました。
- The KAWS Album / カウズ・アルバム
- Untitled (Kimpsons #1) / 無題(キンプソンズ #1)約8億1,027万円
- The Walk Home / 帰り道
4-1.The KAWS Album / カウズ・アルバム
KAWSの代表作品1つ目は「The KAWS Album/カウズ・アルバム」です。
超有名バンド「ザ・ビートルズ」の『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』とアニメ作品『シンプソンズ』の目をバッテンに変えたパロディ作品。
約16億2,352万円という高額な値段で落札されました。
4-2.Untitled (Kimpsons #1) / 無題(キンプソンズ #1)約8億1,027万円
2つ目は「Untitled (Kimpsons #1/無題(キンプソンズ#1)」です。
目がバツになっているシンプソンズファミリーが可愛いポップな作品。
別のKAWSの作品とストーリーが繋がっているのも面白いポイントです!
4-3.The Walk Home / 帰り道
3つ目は「The Walk Home/帰り道」。
スポンジボブをパロディした作品で目をバツにして驚くスポンジボブと背景にエフェクトとして生える無数の手がとても可愛らしいですね。
もっと詳しく知りたい方はこちらの記事でご紹介していますので、ぜひご参考ください。
5.作品だけじゃない!ユニクロとのコラボで毎回即完売
カウズの作品の中でも代表的なものを紹介しました。
「どれも高額で手が出ないよ。。。」と思っている方も多いでしょう。
カウズは高額な作品だけでなく、有名ファーストファッションブランド「ユニクロ」ともコラボしているんですよ!
KAWSとユニクロのコラボは2016年4月から始まり、21年のコラボを含め過去7度行われています。
ただ、毎回のごとくリリースしてからすぐに完売する超人気っぷり。
その理由はKAWSというビックネームに対してTシャツの定価が1500円と超安価なことです。
中国では2019年にコラボTシャツを求めて多くの方が店舗に殺到し、客動詞で販売されていたコラボTシャツを取り合ったりマネキンが着ているものを剥いだりするといった騒動が起き、店内は大パニックになり社会現象になったほどです。
KAWSとユニクロのコラボについてはこちらの記事で解説しています。
5-1.歴代ユニクロとのコラボ3選
超人気のユニクロとのコラボ。最新のものを3つ見ていきましょう!
5-1-1.2021年7月30日発売「KAWS×ユニクロ」
2021年のコラボは私を含めて記憶に新しいのではないでしょうか?
19年のコラボが最後ではないかと憶測されていたため21年のコラボが発表された時は多くの注目を集めました。
当の私もTシャツを買いにユニクロまで行きました!
5-1-2.2019年6月7日発売「Kaws×ユニクロ」
ユニクロとKawsのみのコラボとなっており、Kawsの代表的キャラクター「コンパニオン」の他に、青やピンクの色合いが特徴的な「BFF」もTシャツにデザインされています。
5-1-3.2018年11月22日発売「Kaws×ユニクロ×Sesame Street(セサミストリート)」
Sesame Street(セサミストリート)とコラボしました。
ぬいぐるみも種類が豊富で可愛らしいですよね。
KAWSとユニクロの歴代コラボなどもっと詳しく知りたい方はこちらをご確認ください。
6.KAWSの作品の購入方法
以上KAWSについてや作品の特色をご紹介しました。
カウズは絵画だけでなくフィギュアもアートの投資対象として価値があります。
価格帯も絵画に比べて現実的で手が届くのでおすすめですよ!
今回はフィギュアを中心にKAWSの作品の購入方法をご紹介します。
- MCT TOKYO
- BUYMA
- Artis
6-1.MCT TOKYO
メディコム・トイ・コレクターズクラブが運営するMCT TOKYOは海外からの発送も取り扱っています。
6-2.BUYMA
ファッション通販としての印象が強いBUYMAでも、世界各国から出品がされています。
6-3.Artis
こちらは日本発のアートに限定された販売サービスです。
オンライン上で取引が完了することが特徴で、アート売買を活性化して日本と世界の文化をつなぐことを掲げています。
フィギュア以外にも幅広くアート作品を取り扱っており、価格が全て明示されていること、カスタマーサービスが整っていることで、安心した取引を実現しているサイトです。
私が見た時はKAWSのフィギュアのほかにシルクスクリーンも販売していましたよ!
7.KAWSTOKYOFIRST展について
「KAWSの作品を生で見たい」という方も多いでしょう。
残念ながら2021年国内で「KAWS TOKYO FIRST」を開催していましたが、開催期間が2021年7月16日〜同年10月11日だったため、現在終了しています。
大勢の人が訪れグッズが売り切れになるほど大きな話題を呼びました。
販売されていたグッズや価格はこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせてお読みください。
8.まとめ
以上、KAWSについてご紹介しました。
KAWSとはバスの待合所や口臭電話ボックスの広告に漫画のようなキャラクターを上から書き加えることで全く異なる意味にする手法「Subvertising(サブバータイジング)」を使う独特なスタイルで人気を博し、平面作品以外にフィギュアなどのトイ作品、巨大な彫刻、バルーンなど立体作品も制作しているアーティストです。
当記事では作品の特色や代表作、ユニクロとの伝説的なコラボを紹介しましたので、ぜひご参考ください。