1975年大阪府生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科博士課程彫刻専攻修了。名和の作品は、ビーズやプリズム、発泡ポリウレタン、シリコーンオイルなどさまざまな素材を用いて、「PixCell=Pixel(画素)+Cell(細胞・器)」という概念を軸にかたちづくられている。彫刻の定義を柔軟に解釈し、鑑賞者に素材の物性がひらかれてくるような知覚体験を生み出してきた。2009年、京都に創作のためのプラットフォーム「SANDWICH」を立ち上げた。
2011年、東京都現代美術館で初の大規模個展が開催され、2014年にはニューヨークのメトロポリタン美術館にも作品が収蔵されるなど、日本のみならず世界的にも注目を集めている。2018年には、フランスルーブル美術館 ピラミッド内にて彫刻作品「Throne」を特別展示。2012年香港で開催されたサザビーズオークションでは、鹿の頭部の剥製をビーズで覆った「PIXCELL-GREATER KUDU」がおよそ5000万円で落札された。