アート投資を検討している方はいませんか?
当記事ではアート投資のメリットやデメリット、やるべきことややってはいけないことなど8つの鉄則をご紹介します!
ぜひご参考ください。
1.アート投資とは
アート投資とは、将来的に売却益が出ることを見込んでアートに資金を投じることを指します。
例えば100万円で購入したアートを120万円で売ることができれば、20万円の売却益を獲得します。
例えば、例えば国内だとkyneの「Untitled」は2年間で約8.4倍の約550円の価格上昇し、草間彌生の「Pumpkin(1998)」に関しては10年間で約27倍の約2,000万円も価格上昇をしています。
2.アート投資のデメリット
アート投資にはメリットばかりだけでなくデメリットももちろん存在します。
メリットを紹介する前にどんなデメリットがあるのか確認していきましょう!
- 価格変動がある
- 流動性が低い
- 保管コストが高い
次項で各詳細を解説します。
2-1.価格変動がある
どんなにご自身が良いと思っている作品でもアートにつけられる価格は需給のバランスによって決定します。
所持している作品が100%高値で売却できるかは需要次第です。
作品の需要は作者同様に時代の流れによって激しく変化するのがデメリットです。
一度価格が沈んだとしても再評価され上昇する可能性も高いものの、いつ浮上するのか読みづらく価格変動の幅の広さはデメリットでしょう。
2-2.流動性が低い
アートは売りやすいものと売りにくいものがあり、たとえ今売りやすい作品であってもいつ売りにくい作品になるのか読みづらいです。
株のようにいつでも換金できるわけではないのがデメリットです。
一般的にアート投資は長期所有を前提として考えられています。
2-3.保管コストが高い
美術品のコンディションを保ったまま保管するにはそれなりの環境が必要です。
作品によっては湿度や些細な風に弱いものもありますので保管コストがかかることもあります。
3.アート投資のメリット
次にアート投資のメリットをご紹介します。
- 節税対策になる
- 値上がりが期待できる
- アートを楽しむことができる
次項で各詳細を解説します。
3-1.節税対策になる
アートは最大300万円の節税対策になります。
一点30万円未満の作品の場合には購入年度に一括償却可能で、作品を何点か購入の場合も、年度内で合計300万円まで一括償却可能です。
3-2.値上がりが期待できる
美術品は長期間所有することで価格が高くなることもあります。
時代の流れやメディアの露出、作者の死亡など理由はさまざまです。
購入当初より値上がりを期待できるのがアート投資の最大のメリットです。
3-3.アートを楽しむことができる
対象がアートなので投資しながら鑑賞して作品を味わうことができるのもアート投資のメリットです。
自宅の他、会社に飾ると内的外的印象がよくなるのもメリットですね。
4.アート投資の8つの鉄則
アート投資のメリットとデメリットを紹介しました。
次はアート投資において「やってはいけないこと」・「やるべきこと」のマインド的な8つの鉄則をご紹介します。
4-1.アート投資でやってはいけないこと
- 価格の変動に一喜一憂する
- アートの勉強を怠る
- 感情的になりすぎる
4-1-1.価格の変動に一喜一憂する
価格の変動に一喜一憂することはアート投資においてやってはいけないことの最たるものです。
アート投資は長期間保管し値上がりを待つのが一般的で、一時的な値上がりや値さがりに動揺していたら「疲れます」。
例えば同作家の作品が想定よりも安く取引されていたとしても落胆してはいけません。
なぜならサインの有無や保管状態、希少性などで価値は大きく変わるからです。
4-1-2.アートの勉強を怠る
現代アートは少しかじっただけで投資的価値のあるものをすぐに見抜けるほど甘くありません。
現代アートについてよく調べ、ギャラリーや美術館に足を運んで知見を増やしましょう。
また、狙っているアーティストの国内での個展や有名なブランドとのコラボ、映画などメディアでの特集で作者が話題になる時は作品の人気も上昇し高値がつくチャンスです。
価格の上昇や売り時を見極めるためにも現代アーティストの話題にはアンテナをはりましょう。
4-1-3.感情的になりすぎる
元々アートに興味があるから投資対象にするという方も少なくないでしょう。
作品を愛するコレクターとしての目はもちろんですが、投資家としての客観的な視点も持ち合わせましょう。
自身が好きだから、思い入れがあるからだけではなく作品の資産性を冷静に考えることもアート投資において大事です。
4-2.アート投資でやるべきこと
次にアート投資でやるべきことを解説します。
- 入念に調べる
- 作品の希少性をチェック
- 待つ
- 作品を大切に保管する
- 自ら価値を発信する
4-2-1.入念に調べる
作者や作品の情報の他、どこで購入するのかも入念に調べましょう。
アートを購入する場所は以下のように様々なルートがあり購入するところによって相場との乖離があることもあります。
- ギャラリー
- アートフェア
- オークション
また同作者の作品でも所有履歴などで価値が変わることもありますので、来歴まで深ぼって調べるようにしましょう。
4-2-2.作品の希少性をチェック
もちろんですが、大量生産された作品よりエディションナンバーやLOT数がつけられた「限定品」のほうが価値があります。
1点もののオリジナル作品の場合の多くはさらに価値が高まります。
4-2-3.待つ
アート投資は一般的に数年単位で利益が出るのを待つ投資です。
一時的な価格の上がり下がりに一喜一憂せず価値がじょじょに上がっていくのを待ちましょう。
4-2-4.作品を大切に保管する
作品を高値で売るためには作品状態が非常に大切です。
日焼けや傷などがつくと価値は下がる場合が多いです。
維持費はかかるものの温度や湿度を一定に保てる専用倉庫に保管をお願いするのも一つです。
4-2-5.自ら価値を発信する
現代アートを所有し、後に売りを考えるのならば
所有アートの価値つまり情報をSNSなどで発信し続けることが重要です。
この方法は白洲正子氏や村田理如氏など著名なコレクターが継続して行っていた方法です。
名が知れ渡っていないアーティストの作品ほどこの活動は継続的に行うことが重要です。
情報を発信すればするほど価値に賛同した方々がさらにシェアすることによって価値の拡散や可視化がなされるのです。
また、価値を発信することによって強いコレクションが構築される可能性もあります。
5.まとめ
アート投資のデメリットやメリット、8つの鉄則をご紹介しました。
アート投資において特に大切なことは気長に待つことと自らが情報を発信し続けることです。
ぜひ当記事を参考にしてくださいね。