1886年東京生まれ。第一次世界大戦前よりフランスのパリで活動、猫と女を得意な画題とし、日本画の技法を油彩画に取り入れ、面相筆による線描を生かした独自の技法による作風が高い評価を得た。高い名声を得てエコール・ド・パリの寵児と呼ばれる。
戦後フランスに帰化、晩年カトリックの洗礼を受けレオナール・フジタを名乗るようになる。1968年スイスで逝去。
1922年、パリで開催された第14回サロン・ドートンヌに出品した「寝室の裸婦キキ」がセンセーションを起こし、名声を得る。1925年にはフランスからレジオン・ドヌール勲章、ベルギーからレオポルド勲章を贈られる。戦時中は戦争記録画に協力し、「アッツ島玉砕」「血戦ガナルカナル」などを制作。2021年、東京で開催されたSBIオークションでは「狐を売る男」が4600万円で落札、同2021年東京で開催されたアイアートオークションで「画家の上着をはおる少女」が、2.7億円で落札された。