1959年青森県生まれ。愛知県立芸術大学院修士課程修了後、渡独。ドイツ国立デュッセルドルフ芸術アカデミー修了後、帰国。作品は、一見すると絵本を彷彿させるシンプルでかわいらしい造形だが、実際には奈良の愛するパンク・ロック文化に影響された部分が見られる。パンク・ロックにおける人間の潜在的な純粋性の怒りと幼児の純粋性が並列された状態が特徴でもある。カレーライスと音楽をこよなく愛し、作品の制作もロックを流しながら行う。
世界的に評価が高いアーティストの1人。目つきの鋭い少女のドローイングやタブローの連作シリーズをはじめ、犬をモチーフにした巨大な「あおもり犬」といった作品が有名で、ロサンゼルス現代美術館やMoMA(ニューヨーク近代美術館)などにも作品が収蔵されている。2019年香港でサザビーズが開催したオークションでは、「ナイフ・ビハインド・バック」が約27億円で落札され、日本人作家のオークション落札金額における最高額を記録した。